テレビ業界で働くには学校は必要?…専門学校で学ぶことと費用

仕事・資格

私は某専門学校を出ていて、テレビ関係の学科を卒業しました。
テレビ業界といっても、技術と制作では大きく違います。
これから迷ってる人はぜひ参考にしてください。

テレビ業界に関しては他でも記事がありますので見てみてください。

テレビ業界に就職するには学校は必要か?

結論から言えば、私は仕事面で言えば必要なかったし、これから先の人生観で言えば必要でした。

必要だと思わなかった理由は?

【学費が高い】

専門学校はスタジオや機材が豊富なので学費が高い傾向にあります。

私の通っていた専門学校の学費はコチラ!

入学手続時に支払う内訳 約82万円
・入学金  20万
・授業料前期分  38万 
・施設設備前期分 23万
・保険や資料費  1万5千

後期学費 約61万

2年次学費 125万

教材費 9万

トータルで277万ほどかかります。

私は奨学金を借りていて、13000円/月を15年間払う契約をしています。

【学んだことが生かされるのは半分以下】

私は実際にカメラ、照明、音声、制作、美術全部を仕事で経験しました。
基礎は学んでいて損はありませんが、会社によって機材や方針が全然違うので専門での知識が生かされるのは半分以下だったりもします。

①機材の使い方

機材は本当にたくさんの種類が存在し、ロケとスタジオでは全く異なった性質をもつので基礎知識があればいいに越した事はないですが学校で大金払って教わるなら独学で充分です。

②ワーク

カメラワークといって、どんな画を撮るか、ズームしていくのか、パン(横移動のカメラワークのこと)するのか、などはセンスと経験がものを言います。これも、学校で鍛えてくれますが監督によって好みが違ったりするので現場で経験を積むのがベストです。

③制作

制作は基本的に学校では専門的知識というよりはどんな考え方、台本の構成をした方が良いかを学びます。
感性を養う勉強です。
こちらもバラエティーなのか、ドラマなのかでかなり違ってきます。

実際に現場に出るとADという下積み期間はドラマで3年以上、バラエティーで2年以上はかかるので思い出にはなりますが学校で学んだ方がいいとはなりませんでした。

【離職率が高い】

テレビ業界、今は働き方改革で良くなっているところも多いですが、それでも他の業界と比べるとかなり厳しい世界です。

①給料が安い

大体手取り16万から20万程

②残業代はつかない

私がバラエティーをやっていたときは月400時間超えの世界でした。残業代はもちろん0

③休みがない

有給はもちろん、休みは月に1日~2日程。

④家庭を持ちにくい

家族手当てなどは無し、家にもまともに帰れない、安月給なので家庭をもつには30代過ぎてやっとという人が多かったです。

以上の通り、厳しい業界ですので離職率は高いです。例えば、私のクラスは32人居ました。1年経過→半分退職

3年経過→さらに半分

6年後の現在→4人活躍

というのが実態です。

通ってよかったと思ったところ

もちろん、悪いことばかりではありませんでした。
さまざまな経験ができる、という意味では学校に通う選択肢も良いと思います。

【多様な職種が経験できる】

私はフリーランスでやったり、ドラマ、バラエティーも経験しました。制作・音声・照明・カメラ・編集をやりましたが、どれも学校での経験とネームバリューのおかげで仕事がもらえていました。学校ではどれも一通りは勉強するので、ADとして仕事をしていたけど現場で気になったコードを捌いたら「気が利く」と言われ指名されるようになった、など。基礎はあって良かったと思います。

【いい経験・思い出になる】

卒業制作として作る作品なんかはかなり手をかけてやりますし、何十人とまとまって動くのでやりがいがありました。形に残る思い出としては最高です!

【就職に有利】

もちろん、就職には有利です。
ネットでは見つけられない求人が山ほどありました。
特に、ドラマ制作なんかに進みたい人は学校からの紹介の方が求人数は多いです。

【アルバイトの紹介】

学校に通っているとよく、アルバイトの応募がメールで来ていました。これにより、さまざまな職種が経験できるので楽しいし、生の現場が見られます!

参考までに、私が経験した学校経由のアルバイトを紹介します。

【美術】歌舞伎のチーフADとして、舞台設営、当日の進行の手伝い

【カメラ】祭りやイベント時のカメラアシスタント

【制作】地方局で週に一回、ニュースの編集とタイムキーパー

【エキストラ】ドラマやバラエティーのエキストラ

日給8000円程です。

まとめ

・通うにあたって、学費や就職先を調べよう

・現場で生かされることは半分以下

・思い出作りには最高

・アルバイトでコネが作れる

・テレビ業界の中でも、制作なのか技術なのか、ロケなのかスタジオなのか決まっていない人は専門学校に行ってみて決めるは有り

なち
なち

もちろん、厳しい分やりがいは十分に感じられる職業なので覚悟のある人はガンガン業界に突っ込んでいって活躍してほしいです!