保育士資格が活かせる職業はなにがある?

仕事・資格

国家資格の保育士資格。
実際にどんな職業への道があるのでしょうか?
今回は「保育士資格」があると、有利な職業・就職可能な職業について書いています。

保育園(保育所)

保育園などの保育施設は、保育士の就職先として一番多いのではないでしょうか?
正社員・パート・アルバイトさまざまな雇用形態での勤務が可能です。
保育園の中にも
・認可保育園
・無認可保育園
・家庭的保育
・小規模保育
・認定こども園
など、園によって年齢や給料・業務が変わってくるので自分に合った園を見つけたいですね。

※家庭的保育
通称:保育ママ
保育を行う人が自宅で子どもを預かる事。
3歳未満児の場合、保育ママ1人につき最大3人まで預かることができますが、自治体の認定を受ける必要があるので、しっかりと確認を行いましょう。

※認定こども園
保育園と幼稚園の融合型。
子ども・職員・それにまつわる人の人数が多い施設です。

児童福祉施設

児童福祉施設でも、保育士の募集がある所が多くあります。
児童福祉施設と言っても、数は多数あります。

・児童養護施設
・ 児童自立支援施設
・ 福祉型障害児入所施設
・ 福祉型児童発達支援センター
 (放課後デイサービス)
・ 乳児院
・ 医療型障害児入所施設及び指定発達支援医療機関
・ 医療型児童発達支援センター
・ 児童心理治療施設
・母子生活支援施設
・ 助産施設
・ 児童家庭支援センター
・ 保育所
・ 児童館
・児童厚生施設
・知的障害児施設
・知的障害児通園施設
・盲ろうあ児施設
・肢体不自由児施設
・重症心身障害児施設
・児童心理治療施設


中でも、家庭の事情で親との生活が困難な子どもたちの支援を行う 「児童養護施設」 や、親の事情で育てることのできない乳児を預かる 「乳児院」 、障害を持つ子どもたちが入所、通園している「 障害児童施設 」、DVや経済難から施設で支援を受けている 「母子支援施設」 など特に子どもの心身のケアが必要な保育を行う場所での募集が多くあります。
心理の資格も一緒に持っていると尚、強みがつけられます。
子どもと接したいけど、保育園以外の場所で働きたい人には最適な選択肢ではないでしょうか。

【注目】 児童発達支援施設の放課後デイサービスとは?
精神・知的・発達などの障害がある児童を放課後に預かるサービス。
施設利用者の対象年齢が6〜20歳までと幅広く、学校終了後の放課後や夏・冬休みなどの長期休暇に利用されます。

施設よって特色があり、
習い事→楽器や運動、ダンスなど
学童→日常生活の教育や遊び
療育→専門的な療育

など様々な形があります。

さらに、人員配置にも特徴があります↓

人員配置基準の見直し(基準省令の改正)
人員配置基準上配置すべき職員を「指導員又は保育士」から「児童指導員、保育士又は障害福祉サービス経験者*に見 直し、そのうち、児童指導員又は保育士を半数以上配置することとする。
*2年以上障害福祉サービス事業に従事した者
※既存の事業所は1年間の経過措置

厚生労働省

ベビーシッター

依頼を受ける→家庭を訪問→家で子どもを預かる
というのがスタンダードな流れです。

子どもの人数:基本的に1~2人
対象年齢:0歳~12歳までの子ども

保護者の希望に合わせた柔軟なサービスが特徴です。
保護者や子どもとは、より密接な信頼関係を築くことが求められ、会社によっては指名制度というのがあるため次の依頼に関わる事もあります。
ベビーシッターになるのに特別な資格などは必要ありませんが、保育経験や資格あればより採用・優遇されやすくなるため、保育士資格保持者は強みになります。

なち
なち

保育園と違い、1対1が多いためしっかりと保育に専念する事ができます。

病児保育

居宅訪問型保育は何らかの理由で保育園での保育が行えない家庭が対象となります。

保育園は基本的に37.5℃以上は登園ができず、熱がなくても嘔吐などで登園が不可能な場合に、施設や自宅で保育を行います。


病気などの疾患や障害を持つ子どもが多く、通常の保育園とは違った経験や知識を身に付けることができます。
その分、病気や障害に関する知識や責任は必要となります。

・保護者は仕事が休めない為、迅速な申し送りが必要
・急変した際に、適切な対応ができる知識と経験が求められる
・保育中の様子を細かく伝えるよう心がける

 →通常保育とは違い、保護者の不安は大きく、保育後に急変した場合に保護者が様子を知っていると的確な対応ができるため
・勤務時間は比較的短め
・イベントやもの作りなど、残業が少ない
・時給や月給が高め

病児保育では看護も必要になるため、保育士以外にも医師や看護師が実施する場合もあります。

【病児保育であると優位な資格】
・保育士資格
・病児保育スペシャリスト
・認定病児保育専門士
・看護などの医療関係の資格

保育士を目指す人へ、「37.5℃の涙」がオススメ!

保育士を目指している人、子育てをしている人全般にオススメしたい漫画です!

「37.5℃の涙」は病児保育士が保育先で起こる問題や、過去のトラウマに立ち向かうお話です。
病児保育を取り上げて描かれている漫画は珍しいので、この漫画を通して職業について知る事ができます!

一般企業

【アミューズメント】
例えば、アンパンマンミュージアムや遊園地などのスタッフ、迷子センターなども保育士資格は役に立ちます。
子どもの気持ちに寄り添った、接客ができるのが強み。

【子供服の販売】
子どもの成長に合った服や靴を選ぶ事が出来る、予測ができるなど資格のメリットはたくさん!

【不動産】
意外にも、不動産やリフォーム関係の会社でも有利に働く事があります。
将来を設計するリフォームや建築関係では子どもの成長を予測し、住みやすいプランの提案が可能です。
プランナー意外にも、預かりのある会社も多いため、相談中の預かり役としての就職も可能です。

【幼児教室】
保育の中でも、教育方面を挑戦してみたいという人におすすめ。
比較的短時間での勤務となり、土日の教室などがある点も特徴です。
フルタイムが困難な人になどに向いている職種です!

【インターナショナルスクール】
英語力が必要とされます。
より多様な子どもたちや保護者と接することができ、主に保育士や看護師の資格を持った人が歓迎されています。

【歯科・産婦人科・美容院の保育スペース】
最近ではキッズスペースを設けている病院が増えています。
患者さんがゆっくりと診療を受けられる、美容院に気兼ねなく来れるための配慮です。

受付と兼業だったりするところも少なくありません。
短時間勤務が可能な場合も少なくないので、家庭との両立を図りたい人にも向いています。

企業内保育施設で働く

企業内保育施設とは、企業職員の子どもを預かって保育する施設です。
メジャーな企業だと「ヤクルトレディ」などがいい例です。

保育の場所は企業の敷地内や近隣にあり、従業員が働きやすい・預けやすいようになっています。
・企業が休みの時は保育もお休み
・小規模保育である場合が多い
・給与が比較的高め
・短時間での勤務が可能

企業内保育施設とは、企業職員の子どもを預かって保育する施設です。
メジャーな企業だと「ヤクルトレディ」などがいい例です。

保育の場所は企業の敷地内や近隣にあり、従業員が働きやすい・預けやすいようになっています。
・企業が休みの時は保育もお休み
・小規模保育である場合が多い
・給与が比較的高め
・短時間での勤務が可能

保育園の形態は維持しつつ、一人一人に向き合って保育をしたい人に向いています。

学童保育施設

学童保育は、対象年齢が7歳〜小学生を対象とした施設。
主に小学校1~3年生の一人でのお留守番が困難な子どもが多いですが、6年生まで預かっている施設も多数あります。

施設では子どもたちの宿題を見たり、おやつの準備や一緒に遊んだり過ごします。
持ち帰りの仕事や残業などが少なく、年齢も高めな為、落ち着いた保育が可能です。

児童福祉司になる

児童福祉司とは、ひとことで言えば「児童相談所の相談員」。
児童福祉法において、児童相談所に置かなければならないと定められている「任用資格」です。

児童福祉司になるための資格試験はありません。
しかしながら、児童相談所に所属する「児童福祉司」は公務員であるため、地方公務員試験に合格しなければその職に就くことはできません。
また、児童福祉法に定められているいずれかの「任用資格要件」を満たしている必要があります。
【任用資格要件の例】
・都道府県知事の指定する児童福祉司養成校卒業
・都道府県知事の指定する講習会の課程を修了
・医師、社会福祉士、精神保健福祉士のいずれかの資格取得者
・大学または大学院(外国の大学を含む)卒で心理学等を専攻+指定施設における実務経験1年
・保健師、教員、看護師、保育士、児童指導員(各必要実務経験年数あり)+指定施設における実務経験1年+講習会受講
・大卒で指定の科目を3科目以上修了(社会福祉概論、児童福祉論、心理学、教育学など)+社会福祉主事たる資格を取得+諸条件による実務経験

いかがでしたか?
保育と一言で言ってもさまざまな職業がありますね。
自分に合った職探しが出来るので、模索してみてくださいね!